ウェビナーツールのおすすめ17選!導入メリットや選び方における5つのポイントを紹介
ウェビナーツールとは、ウェビナーを配信するのに欠かせないオンラインプラットフォームであり、ウェビナーの開催には欠かせないツールの一つです。配信を手助けしてくれるだけではなく、集客や顧客情報管理・分析、コンテンツの作成などさまざまなことをサポートしてくれます。
本記事では、ウェビナーにツールを導入するメリットや選び方におけるポイント、具体的なウェビナーツールを紹介します。自社に合うウェビナーツールを検討している担当者はぜひ参考にしてください。
ウェビナーとは
ウェビナーとは「Web」と「Seminar」を合わせた造語で、オンライン上で開催するセミナーを指します。総務省の調査によると2022年時点でテレワーク導入企業は50%を越えており、それに伴いウェビナーを開催する企業も増えていると考えられます。
参照:総務省「通信利用動向調査」図表4-11-2-5 テレワーク導入率の推移
ウェビナーは広い会場や移動が必要ありません。必要な機材とウェビナーツール、配信スペースがあれば手軽に配信ができる点も導入する企業が多い理由の一つです。参加者にとっても場所や時間の制約が少ないため、参加しやすいメリットがあります。
ウェビナーツールの導入メリット
ウェビナーの開催には、ウェビナーツールを積極的に活用しましょう。ここでは、導入のメリットを紹介します。
ウェビナー運用の工数が削減できる
ウェビナーの開催には、集客用の広告やメールの作成、応募フォームでの事前受付、問い合わせ対応、当日の配信準備、開催後のフォローアップメールの実施などさまざまな業務が発生します。さらには具体的な企画立案からスケジューリング、進捗管理、KPI分析など運用の工数が多いことが運用における大きな課題です。
ウェビナーツールを活用すれば、これらの煩雑な一連の業務を同じシステム上で完結できます。複数のツールを使う必要がないため、工数を大幅に削減できる点は大きなメリットです。また、これによって応募者情報の入力・転記ミスなどのヒューマンエラーも防げます。
効果測定ができる
ウェビナーツールを使えば、どのウェビナーがより高い効果を出したかなどを振り返る効果測定も容易に可能です。ウェビナーツールの機能によって参加者の情報や行動・反応をリアルタイムで収集し分析します。
属性情報や視聴継続時間、アンケート結果からわかるニーズ・抱える課題などをもとに、行動パターンや興味のある内容を明らかにして、より質の高いウェビナーを提供することが可能です。また、これらの情報を他のマーケティング施策にも利用するなど、より効率的にPDCAサイクルを構築できます。
ウェビナーツールの選び方における5つの重要ポイント
ウェビナーツールにはそれぞれの特徴があります。ツールを選ぶ際には、ウェビナーの開催規模や自社に必要な機能に応じたツール選びが重要です。
外部ツールとの連携
ウェビナーツールは、他のアプリやツールと連携することで利便性が大きく高まります。導入の際にはウェビナーツールがどの程度外部ツールとの連携が可能か確認しておきましょう。
例えば、MAツールと連携できれば参加者の情報が自動的に共有され、顧客の分析が可能です。オンライン決済アプリと連携できれば参加費がある場合に決済がスムーズになります。また、SNSと連携すると、自社で運用しているSNSから参加申し込みフォームへ誘導し、入力した情報がウェビナーツールに共有されたり、参加予定者のSNSアカウントへウェビナーツールから通知を送れたりと、よりスムーズに受付やリマインドが可能になります。
LPやメールなどの工程をどこまで行えるか
集客やリード獲得に欠かせないLPやメールの作成・送付もウェビナーツールがあればサポートしてくれます。コーディングの必要がなく画像やテキストをドラッグ&ドロップするだけでLPを制作できる機能や、AIがLP用の画像やテキストを提案してくれる機能、参加申込みや決済などの集客に必要な機能をLP内に組み込めるものもあります。
また、ウェビナーツールの機能として、ウェビナー開催のお知らせメールはもちろんウェビナー前後のフォローアップメールの送信や、カスタマイズされたメッセージを一斉送信できるものもあります。
ウェビナーツールの中にはLPやメールのテンプレートしかないものもあるので、自社に必要な機能が備わっているかを確認しておきましょう。例えば、以下のような機能が搭載されていると安心です。
【LPに必要な機能例】
ノーコードでページを制作できる機能
テキストや画像生成をサポートしてくれる機能
決済機能
外部ツールとの連携機能
【メールに必要な機能例】
テキストや画像生成をサポートしてくれる機能
案内メールの一斉送信機能
アンケートやリマインドメール機能
メールの開封率などの分析機能
オンデマンド配信機能(アーカイブ配信機能)があるか
ウェビナーはライブでの開催だけではなく、オンデマンド配信(アーカイブ配信)を併用することでリード獲得とナーチャリングに繋がります。録画したウェビナーはホワイトペーパー化やブログ化など他のマーケティング素材として二次利用ができたり、オンデマンド配信を通じて参加者の商材への理解を促進させたりとさまざまなメリットがあります。
ターゲットとなる顧客層を広げて、より多くの人々に情報を届けるためにも、ウェビナーツールを選ぶ際にオンデマンド配信(アーカイブ配信)の機能があるかどうかしっかりと見ておきましょう。
タスク管理機能があるか
ウェビナーツールにタスク管理機能があればスムーズなウェビナー運営が実現できます。タスクの期日を設定し、通知で漏れのないように管理できるほか、各タスク内での進捗状況や相談をチャット機能を使って報告・連絡・相談することも可能です。
また、ツールの中にはSlackやGmailなど日常業務で扱うアプリと連携できるものもあるので、ウェビナーツールを選ぶ際にはその点も確認しておきましょう。
開催できる時間や参加人数の多さに制限があるか
ウェビナーツールはツールによって、開催できる時間や参加人数に制限があったり、時間や人数によっては追加料金が必要になったりする場合があります。
そのため、どれぐらいの規模で開催するのか、開催時間は何時間になるかなどを事前に想定し、十分カバーできるツールを選ぶようにしましょう。
おすすめウェビナーツール【無料】
使い勝手がよく、汎用性が高い最適なウェビナーツールを選ぶにあたってはまず無料版から活用してみましょう。ここでは、無料で利用できるウェビナーツールを5選紹介します。
Google Meet
「Google Meet」はGoogleのアカウントを持っていれば、誰でも無料で利用できるビデオ会議ツールです。参加人数は最大100人で、1回1時間までは無料で利用できます。
GoogleカレンダーなどのGoogleツールとの連携がスムーズで、予定や案内などとの一元管理にも向いています。Googleのアカウントは所有者も多く、ツールの使い方もとてもシンプルな設計なので参加者側も負担なく参加できる点が大きな魅力と言えます。
【主な特徴】
無料のビデオ会議
最大100人まで招待可能
Googleツールとシームレスな連携
Facebook Live
「Facebook Live」では、Facebook上の友達やフォロワーに向けて無料でライブ配信ができるツールです。配信中はタイムラインに表示され、終了後も録画コンテンツとしてアーカイブを残せます。
また、配信のスケジュールを指定すれば自動でFacebookのタイムラインに告知投稿がされる機能があります。配信日が近くなると自動でリマインドしてくれる機能もあるので、参加者を誘導しやすいのも特徴です。
【主な特徴】
Facebook上での無料配信
アーカイブの保存
スケジュールを自動管理
Youtube Live
「Youtube Live」は、YouTube上の視聴者に向けて無料で録画配信・ライブ配信ができます。ライブ配信中に巻き戻しも可能で、配信後は動画をYouTube上に保存できます。
また、録画配信は動画を公開する日時をあらかじめ設定しておく「プレミア公開機能」を使うことで、設定したユーザーに公開30分前に通知が届けられます。参加者はチャット機能でリアルタイムに反応でき、録画配信でありながらライブ感も届けられるメリットがあります。
【主な特徴】
無料のライブ配信・録画配信
アーカイブの保存
ライブ感のあるプレミア公開機能
Skype
音声通話やビデオ通話などが無料で利用可能な「Skype」は、自分を含め最大100人を招待して、ビデオ通話ができるウェビナーツールです。
ウェビナーの録画や背景ぼかし機能、画面共有のほか、メモの機能も無料で利用できます。参加者はサインアップやアプリダウンロードの必要がなく、URLだけでウェビナーに参加できる点も大きなメリットです。
【主な特徴】
無料のビデオ通話
最大100人まで招待可能
無料機能も充実
Microsoft Teams
「Microsoft Teams」は、Microsoftのアカウントを持っている人であれば、誰でも無料で利用できるビデオ会議ツールです。WordやExcel、PowerPointnなどOfficeのファイルは、閲覧や共有ができるだけでなく、Teamsの画面上で共同の編集作業をすることもできます。
また、参加申込みフォームの作成機能が付いているため、面倒な工程を簡略化できるのも嬉しいポイントです。
【主な特徴】
無料のビデオ会議
Office製品とシームレスな連携
参加申し込みフォームの作成機能
おすすめウェビナーツール【有料】
より充実した機能やカスタマイズ性を求めるなら有料版のウェビナーツールに頼るのもおすすめです。ここからは、有料かつ機能性に優れたおすすめのウェビナーツールを12選紹介します。
Zoom
「Zoom」は、アカウントを作成すれば誰でも利用できる、世界的に有名なビデオ会議ツールです。
ウェビナーを利用できるプランはライセンスに応じて機能が異なり、参加者100名までに対応できる「Zoom Sessionsプラン」だと年間ライセンスが14万8,500円、よりセキュリティやネットワーク機能を高めた「Zoom Eventsプラン」は年間22万3,500円で利用できます。(※2024年12月時点、月額でのサブスクリプションも可能)
開催回数に制限がなく、Q&Aや投票機能、アーカイブ機能など機能面も充実しています。
【主な特徴】
開催人数に合わせた料金プラン
ウェビナー開催回数に制限なし
機能の充実
Zoomの詳細を知りたい方は以下の記事をご参考にください。
Zoomウェビナーとは?使い方を開催前~開催後までの一連の流れで解説
FanGrowth
「FanGrowth」は、ウェビナー・カンファレンスに関わる全ての施策を一元管理できるウェビナーツールです。企画立案からスケジューリング、進捗管理、KPI分析、共催マッチングなどをサポートするプロダクトが充実しているほか、コンサルトが伴走する「ウェビナーBPO」を併用することで、戦略設計やハウスリストの育成までをお任せできます。
プランはツール利用を重視した「ライト」から、施策ごと外注したい「プレミアム」まで5段階あり、目的に合わせて最適なプランを選択できます。詳しい料金はお問い合わせください。
【主な特徴】
ウェビナープロダクトが充実
コンサルティングプラン有
5段階の料金プラン
V-CUBE セミナー
「V-CUBE セミナー」は、最大2万6,000人まで同時に接続ができる大規模配信に適したウェビナーツールです。視聴環境の事前チェックはもちろん、大人数がアクセスしても耐えられるようにサーバーを冗長構成しているので配信トラブルが発生した場合でも配信継続ができ、高品質な映像で安定した配信環境を届けられます。
また、チャットやアンケートなどの機能のほか、専門スタッフの配信サポートや配信・撮影用のレンタルスタジオも提供しているのが特徴です。ウェビナー当日の全体の進行管理や音響機材の操作、オンライン配信用の撮影・スイッチングをしてくれるプランも備わっています。詳しい料金はお問い合わせください。
【主な特徴】
最大2万6,000人まで同時接続可能
大規模集客ができる強固なサーバー
配信サポートの充実
Bizibl(ビジブル)
「Bizibl(ビジブル)」は、LPや申し込みフォームの作成、URLの共有、リマインド、ウェビナー配信、アンケート回収、お礼メールまで運用に関わる業務を一元管理できるウェビナーツールです。「自動ウェビナー機能」によって、過去に実施したウェビナーの配信も無人化できるほか、ウェビナーのデータ集計や分析結果のグラフ化、さらにはMA・CRMツールへの連携も兼ね備えています。
ウェビナー運用を総合的にサポートするパッケージのほか、「CS支援」「企画支援」「運用支援」をスポット的にオーダーできる「ウェビナー企画運用支援メニュー」も展開し、1メニュー最低3万円から自社に必要なものだけをピックアップできます。詳しい料金はお問い合わせください。
【主な特徴】
機能の充実
外部ツールとの連携可能
ウェビナーのスポット支援メニューが充実
EventBASE
開催数無制限、低価格で参加者とコミュニケーションを重視したウェビナー運営がしたいなら月額2万2,000円から利用できる「EventBASE」がおすすめです。主催側と参加者側、あるいは参加者同士がオンライン上で商談やディスカッションをできる「交流ラウンジ」が特徴で、座談会やワークショップ、グループディスカッションなどさまざまなシーンで利用できます。
また、プランによらずフルサポートが受けられる点はウェビナー初心者に嬉しいポイントです。何か困った事があれば、チャットやメールだけでなく、いつでもオンラインミーティングでレクチャーを受けることができます。
【主な特徴】
月額2万2,000円〜利用できる
「交流ラウンジ」などの機能が充実
フルサポート完備
ネクプロ
「ネクプロ」は顧客管理やマーケティングを得意とするウェビナーツールです。顧客情報を管理する機能や会員制でターゲットの見込み顧客にのみ配信ができる機能など独自の機能が備わっているため、見込み客の管理や分析なども同時に行いたいというユーザーにおすすめのツールです。
視聴状況からアンケート結果、離脱率などさまざまなデータをリアルタイムに集約し、グラフ化できます。また、Salesforceとのデータ連携も可能で、参加者の動画視聴ログやアンケート結果から顧客の興味・関心の精度に則った営業活動が叶います。詳しい料金はお問い合わせください。
【主な特徴】
顧客管理やマーケティングに特化
視聴情報を可視化
Salesforceとデータ連携
コクリポ
「コクリポ」は時間制で料金が決まるウェビナーツールです。月間利用可能時間が10時間、最大100人の接続が可能な「ビジネスプラン」は月額3万円という低価格で利用でき、月間利用可能時間20時間、最大300人接続可能な「エンタープライズプラン」でも月額7万円で利用できます。
初月は無料で、かつ最低利用期間の条件もないため、気軽に導入できるのが嬉しいポイントです。
【主な特徴】
従量制の料金体系
月額3万円〜利用可能
初月無料
Adobe Connect(アドビコネクト)
「Adobe Connect」はカスタマイズ性に優れているウェビナーツールです。例えば、事前にスライド資料や動画をサーバーにアップロードして2つの資料を同時に表示したり、それぞれの窓の配置をドラック&ドロップで直感的に操作できます。会議室やセミナールームなど、テーマごとにレイアウトを作成可能なので、企業に合わせたカスタマイズが可能です。
レイアウトのテンプレートも豊富で自由度が高く、スタンダードプランは年間2万1,567円から利用できます。(30日間の無料体験版も完備)
【主な特徴】
レイアウトのテンプレートが充実
カスタマイズの自由度が高い
無料体験版完備
LiveOn
「Live On」はクラウド型とオンプレミス型のソフトウェアを提供しているウェビナーツールです。特にオンプレミス型は2022年に3年連続シェアNo.1を獲得しました。自社のネットワークやデータセンター内にサーバーを構築するためクラウド型に比べて大幅にコストはかかりますが、UIや操作性の変更、機能の追加など自社に合わせたカスタマイズが可能です。
また、強固な暗号化と独自プロトコルで万全のセキュリティを備えているため、自治体などシステムに制約が多い団体や企業などにおすすめです。詳しい料金はお問い合わせください。
【主な特徴】
オンプレミス型のソフトを提供
柔軟なカスタマイズ
強固なセキュリティ
Cisco Webex Events
「Cisco Webex Events」は、100以上の言語による翻訳があり、リアルタイムで多言語に対応できるウェビナーツールです。プランとしてはMeeting、webinars、Eventsの3種類があります。Meetingはweb会議用、webinarsやEventは大規模開催用です。
参加人数が150人程度の規模で、講師と参加者の質疑応答やディスカッションがある場合は双方向機能があるMeeting(2万6,400円/年間)を、参加人数が300人以上と大規模でカンファレンスなど一方向の講義型のウェビナーの場合はwebinars(料金は要問い合わせ)を使用すると良いでしょう。
また、クレジットカードやPayPalの利用にも対応しているため、有料のウェビナーや録画コンテンツの場合はWebex内で決済まで完結できるのも利点です。
【主な特徴】
リアルタイム翻訳機能
大規模イベントにも対応可
決済システム完備
GigaCast®
「GigaCast®」は、自社のウェビナー配信頻度に合わせて料金プランを選択できるウェビナーツールです。配信方法はライブ配信、オンデマンド配信ができます。
年に数回などウェビナーの開催頻度があまり高くない場合は「プリペイド制」(3万3,600円〜)のプラン、毎日もしくは週に数回程度など頻繁に利用する場合は「月額固定プラン」(1万1,800円/月)、複数ウェビナーの同時開催や大規模開催のウェビナーを高い頻度で開催する場合は「従量課金制」(料金は要問い合わせ)のプランを選択すると良いでしょう。
開催したウェビナーは閲覧数や資料の請求率、離脱箇所の分析ができ、ウェビナーマーケティングにも役立てることができます。
【主な特徴】
配信頻度に合わせた料金プラン
3種類の配信方法
視聴情報を可視化
J-stream
「J-stream」は、ライブ配信に特化し大規模配信にも適したウェビナーツールです。複数会場をつないだライブ配信や遠隔地(海外含む)からの出演者登壇なども、撮影や配信のプロが徹底してサポートしてくれるので、ウェビナー開催が初心者でも安心して配信できます。
専任スタッフが必要ない場合は「J-Stream Equipmedia」を利用することで自社でライブ配信・録画配信が可能です。また併用してオンラインイベント管理システム「Webinar Stream」を活用することで、配信ページの管理・構築・認証のほか、受講証明書の発行までしてくれる機能も搭載されています。詳しい料金はお問い合わせください。
【主な特徴】
ライブ配信に特化
プロの徹底サポート体制
管理システム・機能も充実
まとめ
ウェビナーツールを選ぶ際は、開催するウェビナーの規模や配信方法に適したツール選びが重要です。また、どの程度の機能が必要か参加者側の使いやすさはどうかという点も無視できません。
プラン選定に困る場合は、無料期間を活用するなどの方法も有効でしょう。優先順位を考慮しながら、自社に最適なウェビナーツールを選択しましょう。より具体的なウェビナー施策を考える上で役立つこちらの情報もぜひ活用してください。